第弐回天下一カウボーイまとめ

8月24日に第弐回天下一カウボーイ大会があったわけですが。それのまとめ。



・水口さん
第弐回天下一カウボーイ大会は1時間30にものぼる水口哲也さんの基調講演で始まりました。
内容は水口さんの見て来たもの、やってきたことを振り返り、未来へとつなげるという感じ。

日本のアラン・ケイみたいな人だと言われるのも納得の内容でした。

オリンパス工業さん
初めてあのHMDを見たときはその小ささに驚いたものです。
実際に実物をかけるのは初めてだったのですがディスプレイに何か表示されていてもさほど気になりません。
ユビキタスコンピューティングの片鱗を見ました。


・drikinさん
ドリルキングかな?と思っていたらドリフトキングでした。
dolipoは僕も使わせてもらっていて、すごい便利なアプリです。
「既存のソフトにGUI付けただけじゃねーか」という批判があるそうですが。
GUI付けただけで幸せになる人(僕も含め)はたくさんいるので、やはりdrikinさんはすごいと思う。


・蒲地さん
8086とか486とか、プロセッサの話はなかなか敬遠しがちなのですが、
初心者にもわかりやすい説明、そして映画出演の話などを交え楽しく聴けました。
僕なんかには今回の内容がちょうどよいのですが、
もう少し詳しい人にはもっと濃い話の方が好まれるのかなあと思いました。


・松田さん
セカンドライフと同じことを10年前にすでにやっていたという話。
予想以上に完成度が高いことに驚きです。
ポリゴンがポリポリしてたり、蝉の鳴き声のタイミングが絶妙だったり。
時代を感じさせるところがいくつかあり、それもまたノスタルジックでよかったです。


・鈴木さん
鈴木さんの作られた「私的所有の生物学的起源」という題のFlashムービーを題材にした講演でした。
途中まではふむふむと思いながら聴いていたのですが、
ムービーが進むにつれれて次第によくわからなくなっていきました。
鈴木さん自身もわからないということなので、きっとわかることはないのだと思います。
わからないから面白い。そんな印象を覚えました。


・小野さん
WoWというゲームは初めて知ったのですが、その人気の高さは目を見張るものがありました。
QuestJapanizerの仕組みはなるほど納得でした。翻訳に頼れない部分は人力で。
これは何か他のことにも使えそうです。


・楠さん
歴代Windowsの話でした。
初め歴代のWindowsの画像を見せているのかと思ったら、なんと全部動いている!
Windows1.0が動いてるのを見られるのは実はめちゃくちゃ貴重なんじゃないかと思った。
それがエミュレートできるのもCPUの根幹となる部分が共通だからというのはわくわくしました。


・近藤さん
iPhone同士の通信アプリであるiPongを使った応用アプリ例でした。
ポイントはiPongの中身はまったくいじっていない点。
清水社長の「そこで驚くの!?」という一言が印象的でした。


・筧さん
カービィカービィによるカービィのための講演でした。
まあ、僕の発表だったわけですが。



講演前すごい不安だったんですがカービィ型デバイスが割と好評だったので一安心しました。
講演の仕方、準備とかまだまだ慣れが必要な部分もわかり、良い勉強になりました。
最後の方にちょろっと言ったエモーショナルデバイスももう少し説明したかったのでここで補足!


エモーショナル・デバイスはドナルド・A・ノーマンという人の提唱する
エモーショナル・デザインからとった名前です。
簡単に説明するとエモーショナル、つまり人間の情動に訴えかけるようなモノが
デザインをするにあたって大事だよ、ということです。
ただそれはデザインが良ければ便利さはいらないか、という話ではなく、
便利さの損なわれた部分をデザインで、
また逆にデザインの良くない部分を便利さで補うという
相互のバランスが大事鳴ってくる訳です。


それをヒューマン・インタフェース・デバイスにも応用しようと思ったのが今回の僕のデバイスなわけです。
(ただ、便利さが大きく損なわれていましたが。。)


後で調べてみて実際にエモーショナルなデバイスを考えている論文も見つけました。
ただその内容は僕の思うものとまた少し違う意図をもっていました。
そのためコンピュータとの仲介者としてのエモーショナル・デバイスはまだまだ
考える余地があると思うので今後も何か作っていきたいなあと思います。



そんな感じのことを言いたかったのですが明らかに時間なかったですね。
講演はカービィ愛がメインな感じになりました。それはそれで個人的に満足です!
そして第参回のテーマは「Code is Love」だそうですが、
そっちに出した方が良かったんじゃないか!?と思いました。


・稲見さん
大学で稲見さんの講演を聴く機会があり、そこでの内容も今回と同様I/Oをハックするという内容でした。
それが稲見さんの研究室に行きたいと思うきっかけとなる講演でした。


それ以来何度か講演を見ていますが、やはり何度見てもわくわくする内容です。
人々が想い描く未来を実際に形にしてしまう、そういうことを僕もしてみたいと思います。


・alty Party
会場の入り口のポップを見て笑う。
カウガールのやり切れなさにせつなくなる。
チンゲンサイがのどにつまり死にそうになる。
芸者東京のファンタジスタさんと談笑する。
気がつけばケーキ類がなくなっていてがっかりする。
誰が「縛られるだけで良い!」なんて言うのかと思ったらうちの会社の人だった笑
西田先生なにやってるんですか!笑


という全体的にバブリーなパーティでした。これはすごいわ。
カレーはまだ食べてないです。ごめんなさい。


というわけで簡単なカウボーイ大会のまとめレポートです。
第壱回とはまた違った雰囲気の講演となり、それがまた楽しかったです。
こういう風にコンピュータ好きが集まるイベントで、
いろんな人が気軽に参加できるものはあまりないと思うので、
今後とも続けて行ってほしいです。
また、実際に講演してみて得ることも多く、
これが稲見さんのいう「荒野に出る」ということなのかと感じました。


第参回に応募するかはまだわかりませんが、
面白いものを作るという気持ちだけは常に持ち続けて行きたいと思います。



最後になりましたが、主催のUEIスタッフの皆様、altyさん、講演者の皆さん、聴講者の皆さん、お疲れさまでした!!